2006年08月11日

金帰火来

と書いても何のことかわかる人は世の中にあまり居ないだろう。
【金帰火来】これは国会の業界用語で、衆議院議員は金曜日の午後に地元の選挙区へ帰って火曜日の午前中に東京・永田町へ行く生活パターンのことだ。
国会議員には地元の選挙区と東京・永田町を往復する飛行機や新幹線やJRの交通費が無料パスで支払われる。うらやましい。

大阪でひとり暮らしをしていた頃も、できれば愛する大阪に週末だけでも帰りたかった。なじみの串
カツ屋に行ったり、たこ焼きを食ったり、友だちと遊んだり、関西の仲間と市民運動の集会に参加したり、そういう平凡な生活もしたかった。
けれども、かろうじて明日の食費やインターネットカフェを使うカネを、いつどこから振り込んでもらえるか見通しも立たないカンパで暮らしていると、とてもそんな交通費を捻出することはできなかった。

大阪←→東京の新幹線の車内販売のアルバイトでもすれば、働きながら往復できるだろうかと思って、車内販売のアルバイト経験者に相談してみたこともあったけれど、社宅に泊まって翌朝早い勤務をしなければならない勤務シフトだから、【金帰火来】は無理だということがわかって、がっかりした。
国会議員には地元の選挙区と東京・永田町を往復する飛行機や新幹線やJRの交通費が無料パスで支払われる。うらやましい。国会議員とほとんど同じだけ毎日、毎日、朝から晩まで東京・永田町で働いても、どこからも関組長には交通費を出してはもらえない。けれどそれは”選挙”をくぐり抜けてきた人に与えられる特権なのだ。そんなことはわかっている、けれど、どうにかできないか?と何度も何度も思案している。

こんな苦労をするくらいなら、じぶんが国会議員になったほうがマシなのではないか?と思えてくる。親しい(元)国会議員に、そんな悩みを相談したら、やはり、それは”選挙”をくぐり抜けてきた人に与えられる特権なのだ、とたしなめられた。

ロビー活動をしていない衆議院が解散中の期間に選挙があると、たいていどこかで、かけがえのない議員の議席を守るべく選挙運動をやっている。これまた、まるで国会議員か議員秘書のような生活パターンだ。

だったら、いっそのことじぶんが国会議員になったほうがマシなのではないか?と思えてくる。親しい(元)国会議員に、そんな悩みを相談したら、やはり、それは”選挙”をくぐり抜けてきた候補者と、一選挙運動員とでは、プレッシャーは比較にならない、と、たしなめられた。

じぶんが国会議員になったら、超党派のNGOロビイストではなくなってしまうから、できれば避けたい選択肢なのだけれど。

ヒッチハイクで【金帰火来】に挑戦しようと何度も思ったけれど、とてもそんな気力と体力は湧いてこなかった。
国会が開会するときに行って閉会する時に帰るのが、やっとだ。

いっそのこと、東京にずっと住めばいいじゃないか?と言う人もいたけれど、それでも東京都民にならなかったのは、意地としか言いようがない。そしてその関西人の意地が大きな原動力のひとつでもあった。

金沢に引越してちょうど1年が過ぎた今も途方に暮れたままだ。

何かいい方法はないかなあ?と思案して、せめて、国会が開会するときに行って閉会する時に帰る、その行き帰りの時だけでも、リスクを軽減する狙いからも考えたのが、

http://sekigumi.ti-da.net/e931662.html
「関組長と茶飲み話コーディネーター」を募集します。

という企画。メルマガ読者になりカンパしてくれたり署名運動を呼びかければそれに参加してくれたりする支援者を増やす狙いからも、ロビー活動で得たことを各地の市民運動にフィードバックする狙いからも、「関組長の国会ロビー活動報告会」は重要なのだ。

他に何かいい方法はないかなあ?

benetoncondom@hotmail.com
関組長



Posted by 関組長 at 02:29